夢は何度書き換えてもいい

「たえず続く夢というものはありません。どんな夢でも新しい夢に代わられます。どんな夢でも固執しようとしてはなりません。」
(ヘルマン・ヘッセの言葉より)

ドイツ人に生まれ、後にスイス人に帰化した作家、ヘルマン・ヘッセ。代表作『車輪の下』をはじめ、自らが経験した数多くの苦悩をその作風に表現し、ノーベル文学賞を受賞しています。そんなヘッセは、「しがみつくことで強くなれると考える者もいる。しかし時には手放すことで強くなれるのだ。」とも言っています。たとえ壁にぶつかったとしても、やり直すことができると教えてくれているのだと思います。
私は「どんな夢でも新しい夢に代わられます。」という、この言葉を少し違った角度で考えてみたいと思います。これまで私が様々な場面で交流を持たせていただいた方々によく見られたケースとして、夢や自分の将来像、目指したい姿をお聞きすると、「なかなか描けなくて・・・」だとか「まだ定められていない。」という回答が返ってくることがありました。これは、失敗したり壁にぶつかる以前の問題であり、極めてもったいない状況で、日にちや時間ばかりが過ぎていき、何も始まっていないというものでした。そのような方々と丁寧に話してみると、「素晴らしい将来像を描かねば・・・」というハードルを自らに課しているために自分の夢を持つことができていないという問題点に到達するケースが多く、これほどもったいないことはありません。
確かに、熟考し、納得した夢や目標を着実に追いかけることに越したことはないでしょう。しかし、悩んでいる間にも時計の針はどんどん進んで行ってしまいます。私は、より良い夢が見つかった時には、その場で書き換えるか、追加して2つの夢を持てばいい。今、願ったことを自分の夢にして、すぐに一歩を踏み出しましょう!とお話しさせていただいています。その夢をカタチにしている中で、様々なことに気づき、自分の進むべき方向はどんどんブラッシュアップされていきます。そこで、アップデートすればいいのです。
もし今、あなたが、貴社が、夢や会社の将来ビジョン、自分の目指したい将来像を描けていないのであれば、今思っていることをそのまま掲げてしまいましょう。それらをカタチにすることに苦労される場合には、是非、弊社までお問合せください。お手伝いさせていただきます。素晴らしい未来を手に入れましょう。
[ビジネスプロデューサー 古澤秀彦]

毎週月曜日、「夢創造実現Project」と題し、夢にまつわる名言からの学びを考えてまいります。