「先ずは行動」が夢につながる道

「夢を叶えるためには、誰がなんと言っても、結局『先ずは行動』です。何事もチャレンジする精神が必要です。」
(吉本せいの言葉より)

吉本興業は1912年(明治45年)創業のお笑い界、エンターテイメント界の名門で、今では圧倒的な地位を誇っています。その100年以上の歴史を持つ吉本興業の創業者がこの言葉の主、吉本せい氏です。芸能好きの吉兵衛氏と結婚したせい氏は、創業以降、いくつもの寄席を買い上げ、次々にこれまでなかった新しいお笑い、漫才を寄席にもたらしていきました。
その吉本せい氏の辣腕ぶりは、「女今太閤」、「女小林一三」(東急東宝グループ総帥)と称されるほどでした。そんなせい氏は、いつもアグレッシブに決断し、どんどん行動していきました。この行動力、それを支える決断力はどこから湧いてきたのでしょうか?行動力が鈍いとされる人、第一歩がなかなか踏み出せない人たちの特徴の一つに、その夢に対する具体的なイメージが描けていないということが挙げられます。人はあまり知識がないこと、知らないことには不安を感じ、臆病になりがちです。では、吉本せい氏はこの壁をどう乗り越えていったのでしょうか?
思い立ったら、まずは行動。試してみて、それを知る。知ってさらに突っ込む。そうすると物事が分かってくる。そして、力いっぱい行動する。吉本せい氏はこんなやり方をしてきたように思われます。よく、小さな成功を積み重ねることにより、自信につながり、モチベーションも高まると言われますが、まさにこの思い立ったら即行動によって、物事を知り、自信を持って大胆に行動していたのです。「先ずは行動」、この言葉をわれわれも肝に銘じて夢を追いかけましょう。小さなところからで構いません。一歩を踏み出すための決断。これが未来を創り出してくれるのです。
[ビジネスプロデューサー 古澤秀彦]

毎週月曜日、「夢創造実現Project」と題し、夢にまつわる名言からの学びを考えてまいります。