先輩からもらった恩は後輩に返す

「人は職業上のキャリアとある程度の年齢に達すると自分のノウハウや知識を伝えたいというのはすべての料理人の夢だと思います。」
(ジョエル・ロブション氏の言葉より)

世界最高の料理人、フレンチの神様として日本でも非常に親しまれたジョエル・ロブション氏。残念ながら、2018年8月にお亡くなりになられました。世界で最も多くのミシュランの星を持つシェフとして腕を振るったロブション氏は、1996年、51歳の時に一度現役を退きました。彼の料理を愛する多くの人々からの熱烈なラブコールに押されるカタチで2003年、58歳の時に現役に復帰しましたが、その後継者を育てたいという志は変わらぬものでした。
彼はそれを料理人の夢と語っていますが、夢を追いかけ、実現した人にはその夢を後継者に伝承できる力があります。これまで私は、組織を牽引する際、メンバーには常に「自分を育ててくれた先輩に恩返しをすることは不可能に近い。その恩は後輩、部下に返そう!」と話してきました。一人でも後輩を持ったその瞬間から、このような気持ちで後輩に接する、そんな文化の醸成が組織、企業を強くするのです。
自分が強い意志で追いかけてきた夢を後継者に伝承していく。このことは、料理界のみならず、今、全国各地で起こっている事業継承の世界でも全く同じことです。その時に慌てて伝えようとしても、すぐに効果的に動きだすことはなかなか見られるものではありません。日頃から企業文化を醸成し、自社の夢を全社員でワクワクしながら追いかける。そんな中で後輩、部下を誇るを持って育てる。そんな会社にしてみたいと思いませんか?是非、一度、弊社にお声かけください!
[ビジネスプロデューサー 古澤秀彦]

毎週月曜日、「夢創造実現Project」と題し、夢にまつわる名言からの学びを考えてまいります。