心の底から没頭できる夢

「私は何も発明していない。私の夢が発明したのだ。」
(発明王 トーマス・エジソン氏の言葉より)

誰もが知る「発明王」トーマス・エジソン。幼少期から「なぜ?」を連発する好奇心の塊で、小学校では教師から「君の頭は腐っている。」と言われ、校長の退学勧告で中退します。この代表的エピソードに算数の「1+1=2」がありますが、エジソン氏はこの授業の内容に納得できず、「1個の粘土と1個の粘土を合わせたら、大きな1個の粘土になるのになぜ2個なの?」と先生に迫り、困らせたそうです。
この特異稀な少年の「好奇心」は、エジソン氏の生涯(84歳没)にわたって彼の生き方、価値観の核となっていました。その旺盛な「好奇心」をもとに様々なことに興味を持ち、「夢」を描き、どんなことにも理屈抜きでチャレンジを繰り返しました。ある実験で失敗が1万回を超えた時、友人から尋ねられます。「そんなに失敗してまだ続けるの?」と。この質問に対し、エジソン氏は「俺は失敗なんかしてないよ。1万回もうまくいかない方法を見つけたんだ。」と返しました。
自ら描いた「夢」に、旺盛な好奇心を持って没頭しているため、このようなチャレンジを続けることができ、結果として「発明王」と呼ばれるまでの成功を手にすることができたのです。どんな困難な状況も苦にせず、繰り返し挑戦し続けるためには、目の前の課題に心の底から没頭できるだけの「夢」を持つことが重要だということを教えてくれています。自分の夢、自社のビジョンがそれだけ没頭できるものになっているか、今一度考えてみましょう。
[ビジネスプロデューサー 古澤秀彦]

毎週月曜日、「夢創造実現Project」と題し、夢にまつわる名言からの学びを考えてまいります。